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【書評】『前川恒雄と滋賀県立図書館の時代』田井郁久雄著 「図書館人」の魅力知って

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【書評】
『前川恒雄と滋賀県立図書館の時代』田井郁久雄著 「図書館人」の魅力知って

『前川恒雄と滋賀県立図書館の時代』(出版ニュース社・1600円+税)田井郁久雄著 『前川恒雄と滋賀県立図書館の時代』(出版ニュース社・1600円+税)田井郁久雄著

 題名を見れば地方図書館の活動報告と思ってしまうだろう。おもしろく読めるのは前川恒雄という人物評伝にもなっているからだ。

 本書によると、公立図書館はかつて学生らの勉強部屋のような状況だった。しかし、現場の図書館員が改善に取り組み、本の貸し出しを進めていく。そして前川が館長の東京都日野市立図書館は昭和40年から移動図書館1台でサービスを始め、画期的な成果を収める。

 滋賀県立図書館長への就任は55年、49歳の時。利用は伸び、後に県民1人当たりの貸出点数は全国1位になったという。希有(けう)な図書館人を知る貴重な一冊だ。(出版ニュース社・1600円+税)

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