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【潜伏キリシタン世界遺産】信仰と観光の調和が不可欠 人口減…保護の担い手確保も課題 

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【潜伏キリシタン世界遺産】
信仰と観光の調和が不可欠 人口減…保護の担い手確保も課題 

「野崎島の集落跡」の旧野首教会堂=長崎県小値賀町 「野崎島の集落跡」の旧野首教会堂=長崎県小値賀町

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録が決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)は、構成資産が離島や半島の不便な場所に点在し、人口減少が急速に進む中、遺産保護の担い手確保が課題となっている。

 辺(へん)鄙(ぴ)な場所に遺産があるのは、禁教期の潜伏キリシタンが、監視の目の届きにくい山間や陸路で近づくのが困難な海辺の狭い土地に集落を形成したためだ。

 長崎港沖約100キロの五島列島は、本土から直接渡る交通手段のない二次離島が多く、高度成長期以降に人口流出が進んだ。構成資産「野崎島の集落跡」(長崎県小値賀町)の島は無人化し、繁殖したイノシシが集落跡の石積みを崩すなど遺産に影響が生じている。

 構成資産の半数は、これまで来訪者が月平均100~800人程度だった集落。登録により観光客が増えれば、地域の雇用創出と移住促進が期待できる一方、生活と祈りの場である集落の静かな環境が損なわれる恐れもある。

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