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【知っ得News】前立腺がん手術後の重い尿漏れ 医療器具埋め込み暮らし改善

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前立腺がん手術後の重い尿漏れ 医療器具埋め込み暮らし改善

手動式で電池などが不要な人工尿道括約筋 手動式で電池などが不要な人工尿道括約筋

 男性特有の前立腺がんの手術後に重い尿失禁で苦しむ患者に対し、専用器具を患部に埋め込むことで改善する治療法が効果を上げている。不自由な生活を強いられている患者にとって、明るい光となりそうだ。

 この治療法は、人工尿道括約筋と呼ばれるシリコーン製の医療器具を手術で陰のうと下腹部に埋め込む。陰のうをつまむように内部のコントロールポンプを3回程度押すと、尿道に巻き付くように配置されたカフが適度に締まったり緩んだりして、手動で排尿を調節できる仕組み。チューブで結ばれた器具の中は生理食塩水で満たされ、その水圧で作動する。カフが締まった状態で、ぼうこうに尿がたまってくると通常の尿意として感じられるため、トイレに行くタイミングも分かる。

 ぼうこうの出口にある前立腺はその中を尿道が通っており、前立腺がんの手術で全摘出した場合、尿道を締めて尿が漏れないようにする筋肉(尿道括約筋)まで傷が付き、重い尿失禁を起こすことがある。国立がん研究センター東病院泌尿器・後腹膜腫瘍科科長の増田均医師によると、この全摘術は毎年2万人程度が受け、直後には尿失禁もみられるが、大半は半年以内で回復する。しかし、約1000人には中~重度の尿漏れ(1日200ミリリットル以上)が続き、今回の治療法が有力な選択肢になる。

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