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次世代「巨大顕微鏡」、仙台に建設へ 文科省部会が了承 平成35年度の運転開始目指す

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次世代「巨大顕微鏡」、仙台に建設へ 文科省部会が了承 平成35年度の運転開始目指す

 特殊な電磁波「放射光」を使って物質の構造を解析する次世代放射光施設が仙台市の東北大キャンパスに建設される見通しが28日、固まった。所管する文部科学省の作業部会が同日、宮城県などが提案していた計画を妥当と判断した。同省は近く正式に決定し、来年度に着工、平成35年度の運転開始を目指す。

 放射光施設は、ほぼ光速の電子が発するエックス線などの放射光で物質の構造や状態を原子レベルで調べる「巨大な顕微鏡」だ。触媒や素材の開発、創薬など幅広い産業に必須だが、国内最高性能で直径500メートルの「スプリング8」(兵庫県佐用町)は稼働から20年以上が経過し、近年の新たな用途に合わなくなってきた。

 文科省は今年1月、次世代施設の建設を目指すことを決定し、建設費の半分近くを地元が負担する形で建設候補地を公募。宮城県などが唯一、建設構想を提案していた。

 提案書によると、総額360億円の建設費のうち160~170億円を県や市、地元企業などが負担。大きさは直径100メートル程度だが、スプリング8の100倍明るい光を放つ施設を整備する。物質の表面で起こる化学変化の様子も観察でき、多様な製品や材料の開発が高度化、迅速化するという。

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