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【大学ナビ】学習院大学 生命社会学で新しい知の伝統築く

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学習院大学 生命社会学で新しい知の伝統築く

 学習院大学の起源は「黒船来航」の6年前にあたる1847年、京都に設置された公家の学問所「学習院」に遡(さかのぼ)る。明治10(1877)年、東京で設立された華族学校がこの名称を継承。男子・女子小学科と男女中学科をもち、華族以外にも門戸が開かれた近代的な教育機関として再編された。

 まもなく学習院はわが国で初めてランドセルを採用するのだが、その色は一貫して黒。井上学長は「性別、家庭環境や出身に関係なく、学校ではみな平等である。そんな学習院の理念の象徴であると考えています」と解説する。

 戦前は宮内省管轄の官立学校として、戦後は私学としてわが国の高等教育を支えてきた学習院大学。近年、新たな知の伝統に挑戦し、実を結びつつある。

 一例が東京・目白のキャンパスに全学部と自然科学・社会科学・人文科学の全学問体系がそろうという長所を生かした生命社会学の創設である。超高齢社会や健康寿命の延伸をテーマに文理の垣根を越えて多角的に考究することを目的とした学問として、今年度から全学生対象の共通科目に導入。その研究領域同様、授業の進め方も「学生参加型」かつ「双方向」と先進的だ。

 井上学長は語る。

 「日本は今後、人口が象徴するようにゆるやかに規模を縮小してゆくでしょう。でも、悲観論に陥る必要はありません。各大学が質の高い教育と研究を行っていけば、世界を相手に十分に存在感を示すことができるはずです」

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