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「風評払拭へ」再起図る福島の漁業 両陛下、11日に水揚げご覧に

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「風評払拭へ」再起図る福島の漁業 両陛下、11日に水揚げご覧に

試験操業から松川浦漁港に戻り、魚の水揚げをする菊地基文さん(左)=5月21日、福島県相馬市(伊藤真呂武撮影) 試験操業から松川浦漁港に戻り、魚の水揚げをする菊地基文さん(左)=5月21日、福島県相馬市(伊藤真呂武撮影)

 原発事故の影響で、試験操業が続く福島県の沿岸漁業。「常磐もの」と呼ばれるブランドに誇りを持ってきた漁師は、風評被害と闘いながら再起を図る。天皇、皇后両陛下は11日、同県相馬市の松川浦漁港に再建された卸売市場で、水揚げの様子をご覧になる。

 5月21日朝、相馬双葉漁協所属の底引き網漁船「清昭丸」が同漁港に戻ってきた。カレイ、タコなどに分けられたバケツを下ろした船主の菊地基文さん(41)は「取れ高はまずまず。取りすぎても売れないから」とつぶやいた。

 試験操業は平成24年6月に始まったが、県内の29年の水揚げ量は3281トンで震災前の22年の13%にとどまる。一方、若手漁師らは直売や加工品の製造・販売にも乗り出しており、菊地さんは「多くの人に相馬産の魚を食べてもらい、口コミで風評被害を払拭していきたい」と意気込む。

 「しっかりとした知識に基づいて行動してほしいですね」。23年4月22日、被災した茨城県北茨城市の漁港を視察した天皇陛下は、原発事故の影響で自粛中だったコウナゴ漁を気にかけながら、風評被害についてこう話されたという。

 側近は「風評被害に心を痛めてきた両陛下が漁港を見学する様子などが伝えられることで、風評被害が少しでも解消されるなら喜ばれるだろう」と話した。

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