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【本ナビ+1】作家・北康利 好きな作家の文章追い求め… どこに掲載されていても必ず見つける 『司馬さん、みつけました。』山野博史著

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作家・北康利 好きな作家の文章追い求め… どこに掲載されていても必ず見つける 『司馬さん、みつけました。』山野博史著

『司馬さん、みつけました。』山野博史著 『司馬さん、みつけました。』山野博史著

 書誌学者と呼ばれる人たちを皆さんはご存じだろうか? 歯にきぬ着せぬ評論で知られた谷沢永一さんなどが代表格だ。本が好きで好きで仕方なく、古書店主になるか大学教授になるかといった人生の選択を考えた人が多い。

 谷沢さんは親友の作家、開高健さんから“書鬼”と呼ばれたが、谷沢さんの押しかけ弟子を自任する本書の著者、山野博史関西大学法学部名誉教授も古書店でアルバイトをしていたと仄聞(そくぶん)する。

 こういう人たちは、好きな作家のどんな小文も見逃さない。新聞に連載し、さらに推敲(すいこう)を重ねて世に問うた大作よりも、その作家の生の息づかいが聞こえてくるからだ。

 谷沢さんが「山野君は司馬(遼太郎)さんが地元産業の印刷物に寄稿しているのではないかと目星を付け、探し歩いた結果、東大阪市のタクシー会社の社内報のたぐいに掲載されているのを発掘したというんだから恐れ入ります」と語ったのを私は記憶している。こうなると、もう猟犬か麻薬犬の世界である。

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