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両陛下、9日から「最後」の被災地ご慰問 変わらぬ復興への願い 皇居の樹木、防災林に

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両陛下、9日から「最後」の被災地ご慰問 変わらぬ復興への願い 皇居の樹木、防災林に

平成23年5月、避難所を訪問された天皇、皇后両陛下=岩手県宮古市の宮古市民総合体育館 平成23年5月、避難所を訪問された天皇、皇后両陛下=岩手県宮古市の宮古市民総合体育館

 天皇、皇后両陛下が全国植樹祭の式典臨席と東日本大震災の復興状況視察のため、9日から2泊3日の日程で福島県を訪問される。震災後に岩手、宮城、福島の被災3県に足を運ばれるのは14回目。天皇陛下の譲位が来年4月に迫る中、天皇、皇后としては最後の機会とみられる。発生から7年がたっても、被災者をいたわり、復興を願う思いが変わられることはない。

 5月24日。両陛下は原子力規制委員会前委員長の田中俊一氏を皇居・御所に招き、東京電力福島第1原発事故から7年が過ぎた福島県の現状について話を聞かれた。原子力の専門家であり、故郷に近い同県飯舘村に昨年移住した田中氏の話題は風評被害から地域の祭りまで多岐にわたった。

 「科学者として現地に住む人ならではの説得力があり、両陛下も関心を持たれた様子だった」。宮内庁関係者はこう打ち明ける。

 平成23年3月の発災直後、陛下は被災地に長く心を寄せるように国民に呼びかけ、皇后さまとともに7週連続で被災者をご慰問。原発事故の風評被害も憂慮し、27年7月に訪れた福島県の桃農家では、桃から放射性物質が検出されなくなったことを喜ばれた。

 今回の訪問では、いわき市の復興公営住宅で富岡、大熊、双葉、浪江4町からの入居者を慰労し、津波被害後に再建された相馬市の卸売市場で、試験操業中の漁業の水揚げを見学される。植樹祭では将来的に海岸防災林となるクロマツの苗木などを植えられる。

 宮内庁関係者によると、3月11日の発生日が近づくと、両陛下は御所に、被災地の岩手県大槌町から贈られたハマギクの写真などを飾られる。福島県産の新米をほぼ毎年口にするほか、発生日には被災地を思い起こしながら、備蓄用の非常食も召し上がるという。

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