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「旅する黒澤明」展 ポスターで実感「世界のクロサワ」

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「旅する黒澤明」展 ポスターで実感「世界のクロサワ」

『七人の侍』ポーランド版(1960年)ポスター:マリアン・スタフルスキ 『七人の侍』ポーランド版(1960年)ポスター:マリアン・スタフルスキ

 今年は日本が誇る世界の巨匠、黒澤明監督(1910~98年)がこの世を去って20年。4月に国立美術館として独立した国立映画アーカイブ(東京都中央区)では、黒澤映画の海外版ポスターなどを展示する展覧会「旅する黒澤明」を開催している。海外からの旅行者も多数訪れて貴重な作品に見入っている。(藤井克郎)

                   

 「外国の人は相当面白がっています。自分の国のポスターが『あった!』、みたいな感じです」と企画した国立映画アーカイブの主任研究員、岡田秀則さんは証言する。

 「旅する黒澤明」は、30カ国84点に及ぶ黒澤映画のポスターのほか、海外のプレス資料や外国図書などで構成。ドイツのグラフィックデザイナー、ハンス・ヒルマンが手がけた水墨画風の「羅生門」ポスター(59年)に、東欧の前衛美術を思わせる作品、シルクスクリーンで作られたキューバの「赤ひげ」(66年)と、同じ映画でも国によって多彩なデザインが味わえる。

 これらはすべて黒澤明研究家の槙田寿文(としふみ)さん(59)の所蔵によるものだ。槙田さんは高校生のときに「七人の侍」を見て以来の黒澤ファンで、早稲田大在学中には映画サークルの企画で黒澤監督を呼ぼうと自宅を訪ね、面会したこともある。その後、1年間休学して欧米を放浪。黒澤映画のポスターを見つけると購入して船便で自宅に送っていたのが、コレクションの始まりだった。

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