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【科学】恐竜絶滅の隕石衝突、数年後に生物復活 国際研究チーム

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恐竜絶滅の隕石衝突、数年後に生物復活 国際研究チーム

 約6600万年前の恐竜絶滅を引き起こす巨大隕石(いんせき)が落ちたメキシコ・ユカタン半島沖では、早ければ数年で生物が戻った可能性があり、生態系の復活は従来説よりもかなり短い3万年以内だったとの研究結果を国際研究チームが英科学誌ネイチャーで発表した。

 直径10キロともされる巨大隕石の衝突は地球の環境を激変させ、恐竜など多くの生物が絶滅した。隕石が落ちてできた直径約200キロのクレーターに近いほど生態系の復活は遅く、30万年かかったとも考えられていた。

 チームの山口耕生東邦大准教授(地球化学)は「海流に乗って他の海域から流れて来た生物が、食物連鎖の関係をつくった可能性がある。クレーターからの距離は重要ではなかった。生命は思いの外にしぶといのかもしれない」としている。

 チームは2016年、クレーター中心に近い海底で長さ約800メートルに及ぶ地層を柱状に採取。隕石衝突による超巨大津波の痕跡の上に残る、ゆっくりと土砂が積もってできた分厚い岩石に注目し、含まれる生物の化石やその年代を調べた。

 その結果、早ければ2~3年でプランクトンなどの活動が再開。衝突から3万年以内で、海底を掘ったりはい回ったりするような生物の痕跡も見られるようになり、多様な生態系が復活したと考えられると結論づけた。

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