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【書評】『隠蔽人類』鳥飼否宇著

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【書評】
『隠蔽人類』鳥飼否宇著

『隠蔽人類』鳥飼否宇著 『隠蔽人類』鳥飼否宇著

 外見上の区別はつかないが、遺伝子レベルで別種である種は「隠蔽(いんぺい)種」と呼ばれる。

 物語は、人類学の日本人調査団がアマゾンで現生人類が属する種「ホモ・サピエンス」とは異なる可能性の“隠蔽人類”をDNA解析で発見するところから始まる。

 しかし、世紀の大発見の喜びもつかの間、調査団の一人が斬首体で発見され、舞台が日本に移った後も関係者が次々と殺害されていく。連鎖する殺人事件の動機とともに、真の隠蔽人類の正体が徐々に明らかとなり、ラストの一文まで一気になだれ込む本作は、読者に展開をなかなか読ませない作品である。(光文社・1800円+税)

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