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【アート 美】「アート遊覧紀行」 人・動物・自然に癒やされ 群馬県立館林美術館

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【アート 美】
「アート遊覧紀行」 人・動物・自然に癒やされ 群馬県立館林美術館

鶴岡政男「眠る人」油彩 1976年 鶴岡政男「眠る人」油彩 1976年

 自然をモチーフにした優しい作品が多く、穏やかな空気に包まれ安らぐ。都会の喧噪(けんそう)から離れた群馬県立館林美術館で開かれている「アート遊覧紀行~自然と人間をめぐって~」展ではそんな体験をする。「人間」「動物」「自然」と3章に分け、絵画や彫刻など所蔵品の中から200点もの作品を展示した。

 肖像画などで古い時代から美術のモチーフとなってきた人物。「人間」のジャンルで目を引くのは画家、鶴岡政男(1907~79年)の「眠る人」。タイトルがなければ建物のある抽象的な風景画のように見えてしまう。顔は四角いビルのような形。両足は空に向けていて滑稽。すやすやと眠る姿はいかにも平和そう。群馬県出身で風刺の効いた作品で知られる画家の意外な一面をみせる。同じコーナーに展示された淡いブルーの色彩が爽やかなパウル・クレー(1879~1940年)の「子どもたち」とともに安らぎを与えてくれる。

 愛らしい動物の姿は人の心を和ませる。近年、注目されているフランスの彫刻家、フランソワ・ポンポン(1855~1933年)が好んだのはシロクマだった。大理石彫刻の「シロクマ」は、堂々として威厳がある。動物園に通い観察しつつ、余計な部分をそぎ落としてすっきりとした形で表現した。それに対し、現代のグラフィックデザイナー、永井一正(89)のポスター作品「ライオン」は軽やか。凶暴な百獣の王が単純化され、愛嬌(あいきょう)たっぷりに変身。ユーモラスな姿は笑いを誘う。

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