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【クローズアップ科学】不漁が続くニホンウナギ 稚魚到来に風が影響、進む生態解明

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【クローズアップ科学】
不漁が続くニホンウナギ 稚魚到来に風が影響、進む生態解明

ニホンウナギ(上、水産研究・教育機構提供)は稚魚の不漁が続き、うな重などの価格は高騰の一途だ ニホンウナギ(上、水産研究・教育機構提供)は稚魚の不漁が続き、うな重などの価格は高騰の一途だ

 ニホンウナギの不漁が続いている。今年の原因は稚魚の「シラスウナギ」が減ったからではなく、日本沿岸を訪れる時期がずれ込んだためらしい。最近の研究で稚魚が生まれる場所や、回遊ルートに及ぼす風の影響などが判明し、謎だった生態の一部が見えてきた。(伊藤壽一郎)

ずれ込む漁期

 日本の河川で育ったニホンウナギは産卵期が近づくと、太平洋を南下しマリアナ海溝付近で産卵する。孵化(ふか)した幼生は北赤道海流に運ばれて西へ向かい、フィリピン沖から台湾沖へ北上。その後は黒潮に乗り、稚魚のシラスウナギとなって日本に戻ってくる。

 日本の養殖ウナギの大半は、沿岸にたどり着いた稚魚を12~4月の漁期に捕まえて、養殖池に入れて育てている。昨年12月の池入れ量は前年同月比97%減のわずか0・2トンにとどまり、今期は空前の不漁が懸念されていた。

 だが漁獲量は徐々に増え、4月末までの池入れ量は計14トンに。水産庁によると2003年以降では13年に次ぐ少なさだが、前年の7割程度を確保でき、かば焼きが食べられなくなる事態は回避された。

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