産経ニュース

【編集者のおすすめ】「AI型・知的生活」実践録 『「文系バカ」が、日本をダメにする』高橋洋一著

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【編集者のおすすめ】
「AI型・知的生活」実践録 『「文系バカ」が、日本をダメにする』高橋洋一著

『「文系バカ」が、日本をダメにする』高橋洋一著 『「文系バカ」が、日本をダメにする』高橋洋一著

 □『「文系バカ」が、日本をダメにする なれど“数学バカ”が国難を救うか』

 著者の高橋さんに『高橋流・知的生活の方法』のような本を書いていただけないかとお願いしたところ、「僕は本なんか読まない。読むのは論文だけ。子供の時も教科書はもらった初日に読んだらみんな頭に入ったから…」とか。

 「知的生活」といえば、普通は「読書」重視で、最近小社から新装版として刊行した『渡部昇一 青春の読書』のような世界です。しかし、高橋さんの場合は「AI型・知的生活の方法」とでもいうのか、ひと味違います。

 中学時代、東大受験レベルの数学問題をスラスラと解き、東大理学部数学科&経済学部に進学。ゼミ以外授業には出ず、深夜の公園を彷徨(さまよ)いながら頭の中で美しい数式の世界を思い描き、のぞき専門の痴漢と誤解されたことも?

 そんな「変人」が、法学部出身でなければ人に非(あら)ずの大蔵省(財務省)に入省。郵貯の金利計算の修正をはじめ数的思考力を駆使して省内改革に邁進(まいしん)。さまざまな摩擦や抵抗にあいつつも、独特の知的生活を実践してきました。

 本書では、高級官僚、政治家、マスコミ人に巣くう理系知識ゼロで感情論を優先させがちな「文系バカ」が、「モリカケ」「安保」「AI」報道などで見当違いの愚論を撒(ま)き散らして日本を危うくしていると指摘。だから、論理的思考力や数的処理能力で「文系バカ」に勝る「数学バカ」「理系バカ」が、もっとそれらの分野に進出しないと日本は大変なことになると結びます。ユニークな政治・教育論であり愛国・憂国の書です。(ワック・920円+税)

 ワック歴史通・書籍編集長 仙頭寿顕

「ライフ」のランキング