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【ゆうゆうLife】始まる「がんゲノム医療」(下)血液で細胞の変異把握

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始まる「がんゲノム医療」(下)血液で細胞の変異把握

血液検査で個々の患者に最適の薬を見つけられるか。リキッドバイオプシーに期待が集まる(写真はイメージです) 血液検査で個々の患者に最適の薬を見つけられるか。リキッドバイオプシーに期待が集まる(写真はイメージです)

 患者の一人一人に合った抗がん剤を選ぶために、がん細胞の遺伝子変異などを調べる「がんゲノム医療」。今は、手術などで採取したがんの組織を使って検査をするが、血液で調べる「リキッドバイオプシー」の研究が進んでいる。血液での検査が実現すれば患者の負担軽減になり、その時々に応じた薬剤を選ぶことができると期待されている。(佐藤好美)

                  

 国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)は、がん細胞の遺伝子変異などを、血液で解析する「リキッドバイオプシー」の研究を、肺がんと消化器がんで開始した。

 消化器がんの研究責任者、東病院消化管内科の吉野孝之科長は「血液ですべての遺伝子異常が分かるところまでは来ていないが、組織を使って検査するのと同じような検査ができる時代が迫っている」と意欲を示す。

 今は、がん細胞の遺伝子変異などを調べるにはがん細胞の組織が必要だ。手術時に取った検体が使われることが多いが、保存状態が悪かったりすると、十分なデータが得られないことがある。一方、検査のためだけに組織を取るのは、患者の身体的負担が大きい。代わりに注目されるのが、血液に含まれるがん細胞の遺伝子変異などをキャッチする方法だ。

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