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ネズミが結核や地雷をにおいで特定 タンザニアNGOが取り組み

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ネズミが結核や地雷をにおいで特定 タンザニアNGOが取り組み

タンザニア・モロゴロのアポポ本部で、地雷探知のトレーニングを受けるネズミ=4月(共同) タンザニア・モロゴロのアポポ本部で、地雷探知のトレーニングを受けるネズミ=4月(共同)

 貧しい国の人々を救うネズミたち-。アフリカ東部タンザニアの非政府組織(NGO)「アポポ」が、嗅覚の優れたネズミを使い、結核菌の検出や地雷探知に取り組んでいる。これまで世界中で約10万個の地雷・不発弾を見つけ、約1万3千人の結核患者を突き止めた。災害現場での行方不明者捜索など、新たな可能性も探り始めている。

 「ネズミのおかげで命が助かった」。タンザニアの最大都市ダルエスサラームで、女性露天商サベラ・コンバさん(45)が笑みを浮かべた。

 4年前にせきが止まらず、結核を疑い公立の診療所を訪れたが、2回続けて陰性と診断された。原因が分からないまま症状が悪化し、寝たきりに。その後、コンバさんのたんがアポポの施設に送られてネズミが陽性と特定、適切な治療を受けることができ回復した。「農作物を食い荒らすネズミの悪いイメージが変わった」と力説した。

 アポポのネズミはアフリカ原産で、体長は平均30~40センチと大型だ。結核疑いの人たちのたんを付着させたプレパラートを並べ、ネズミがその周りを素早く走り回る。結核特有のにおいを察知すると立ち止まり、鼻をぴくぴく動かして知らせる。約9カ月のトレーニングで、大半がこうした能力を身に付けるという。(共同)

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