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増える世界の抗菌薬使用 途上国発展が押し上げ 適正利用へ研究必要

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増える世界の抗菌薬使用 途上国発展が押し上げ 適正利用へ研究必要

 ■米・欧州共同チーム調査

 抗生物質(抗菌薬)の使用量は2000~15年の16年間に世界規模で増大し、所得が少ない国々の経済発展が主要な押し上げ要因になっているとの研究結果を、米国や欧州の共同チームが米科学誌に発表した。

 抗菌薬の大量使用は、薬が効きにくい薬剤耐性菌を増やすとして大きな問題になっている。

 研究チームは抗菌薬使用量を世界規模で把握し、抑制していくことの意義を強調しつつ、貧しい国の薬の利用を不当に制限しないようにすべきだと指摘している。

 チームは76カ国の抗菌薬販売量のデータを入手し、世界保健機関(WHO)が示した薬の集計基準を基に使用量を算出した。

 その結果、これらの国の抗菌薬使用量の総計は16年間で65%増加。人口千人当たりの1日使用量は39%増えていた。

 76カ国を国の所得によって3グループに分け、使用量との関係を見たところ、所得が高い国々では、千人当たりの1日使用量は16年間で4%減ったが、所得が中ぐらいの国と低い国ではいずれも78%増と急激に伸びていた。ただ使用量自体は依然として、高所得国の方が多かった。

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