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【書評】「外国資本に渡してはならない」…『ある金融マンの回顧』高向巌著

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【書評】
「外国資本に渡してはならない」…『ある金融マンの回顧』高向巌著

『ある金融マンの回顧』 『ある金融マンの回顧』

 地方金融マンの義があふれる。北洋銀行は平成9年11月、「小が大をのみ込む」形で経営破綻した北海道拓殖銀行の道内業務を平和統合した。13年に著者が副頭取から頭取に昇格して心がけたのは「貸し拡(ひろ)げ」である。バブル崩壊に懲りた当局が市場原理主義に傾き、大手銀行が貸し渋る中、企業再生支援を最優先策に掲げた。

 破綻当時は「バブルの塔は引き取らない」と前頭取が言明した拓銀本店跡地をあえて高値で落札し、オール北海道を標榜(ひょうぼう)する大型商業施設を出現させた。「道民の財産」の象徴を「外国資本に渡してはならない」との信念だ。(北海道新聞社・1300円+税)

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