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会社員が安心して悩み語る場を 東京・世田谷で「おつかれさま食堂」

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会社員が安心して悩み語る場を 東京・世田谷で「おつかれさま食堂」

 金曜日の夜、みんなで夕食を食べた後、仕事や人間関係についての悩みを語る集い「おつかれさま食堂三軒茶屋」が、東京都世田谷区で始まった。主催する世田谷ボランティア協会は「話を否定したりコメントしたりせず、安心して話せる場にしたい」としている。

 開催のきっかけは昨秋、同区に住む会社員、金子晃さん(57)=仮名=が、働く大人を対象に精神的な重荷を下ろす機会を設けることを同会に相談したことだった。

 同会にも、ビジネスパーソンは大きなストレスにさらされることが多いにも関わらず、気軽に相談できる機会が少ないという問題意識があり、開催を決めた。

 金子さんは22年前、悲しい出来事に見舞われた経験を持つ。

 「3歳年下の弟が、自殺しました。なぜ、死を選んだのか分からずに悩み、一時は死んでしまいたいと思いました」

 だれかに話を聞いてほしいと思ったが、友人にも会社の同僚にも話せない。悩みを聞いてくれるボランティア団体に電話しようとしたが、いつかけても話し中だった。

 そんな日々で救いになったのは、ふと手に取った七輪で炭火を燃やす趣味を紹介した雑誌だった。ぼんやり火を見ているうちに、少しずつ心が静まったという。

 そして、長い時間の経過で心の整理がついた今、「孤独でいる悩みを抱えた人に寄り添いたい。それが、弟の供養になるから」と思い立った。

 参加費は1千円。第2か第3金曜日の午後7時半から、世田谷区の世田谷ボランティアセンターで開催する。次回は今月18日。

 問い合わせ、申し込みは同会(電)03・5712・5101。

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