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【希少がんと共に生きる】点滴中断「奇跡」の転移なし 生きてこそ…錠剤は継続、副作用対策には依然苦戦 

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【希少がんと共に生きる】
点滴中断「奇跡」の転移なし 生きてこそ…錠剤は継続、副作用対策には依然苦戦 

担当医(右)の診察を受ける筆者=国立がん研究センター中央病院 担当医(右)の診察を受ける筆者=国立がん研究センター中央病院

 ステージ4の小腸がんと闘っている筆者(47)=産経新聞政治部記者=は、平成29年1月から国立がん研究センター中央病院(東京・築地)で化学療法を続けている。だが、点滴で投与する抗がん剤「オキサリプラチン」は副作用が強く出たため、同年4月に中断し、抗がん剤は錠剤の「ゼローダ」だけにしている。あれから1年が経過した。点滴をやめても転移はなかった。まさに不幸中の幸いだ。だが、副作用対策には依然苦戦している。

 小腸の一部切除を当時赴任していた茨城県内の病院で行ったのは、28年12月19日。がん細胞は小腸の内側から外側に顔を出し、多臓器を包含する腹膜に散る「腹膜播種(はしゅ)」に見舞われた。手術で撃退するにはきりがないため、29年1月13日から化学療法を開始した。

 あれから1年以上が経過したが、今年4月は筆者にとってもう1つの節目だった。オキサリプラチン中断から約1年が経過した今年4月20日、CT(コンピューター断層撮)検査を受けた。検査結果を筆者の前でじっくり眺める担当医の口から出た言葉は「転移はしていませんね。腹水もありません」。ホッとすると同時に、うれしさのあまり涙がこぼれそうになった。

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