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【世界のガイド便り】ドイツ・ポツダム サンスーシ宮殿 憂いなく過ごせる王宮

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【世界のガイド便り】
ドイツ・ポツダム サンスーシ宮殿 憂いなく過ごせる王宮

ドイツ・ポツダムのサンスーシ宮殿 ドイツ・ポツダムのサンスーシ宮殿

 プロイセンのフリードリヒ大王は18世紀半ば、戦争の最中に夏の離宮として「サンスーシ宮殿」をポツダムに建設した。

 離宮であっても通常は大きな宮殿を建てるが、大王は平屋のこぢんまりとしたものを望んだ。部屋数はわずか12室。まるで狩りの時に使う館の規模だが、大王はベルリンの王宮ではなくこちらでほとんどの時間を過ごしたという。

 “サン・スーシ”とはフランス語で“憂いなし”を意味し、国王としてさまざまな困難を抱えていた大王が唯一、憂いなく過ごせる場所だった。宮殿は現在、「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」として世界遺産に登録されている。

 ガイドツアーで宮殿内を見学すると、最初に現れるのは細長いギャラリー。大王が好きだったフランスの画家アントワーヌ・ヴァトーの作品が飾られている。「執務室兼寝室」は、1786年8月に大王が亡くなった場所である。「音楽の間」は壁画や鏡がゴールドで縁取られた華やかな部屋で、中央に展示されているのは大王のフルート。自らもコンサートでフルートを演奏していた。チェンバロを弾いていたのは、あのバッハの息子、エマヌエル・バッハ。ハイレベルな演奏会がここで繰り広げられていた。客室には、さまざまな文化人が宿泊しており、フランスの哲学者、ヴォルテールは頻繁に滞在していたという。

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