産経ニュース

TOKAS「行為の編纂」展 創作に生かす海外経験

ライフ ライフ

記事詳細

更新


TOKAS「行為の編纂」展 創作に生かす海外経験

カアン・ミュジデジさん カアン・ミュジデジさん

 海外での生活を経験した視点から自らの行為を編集してみると-。東京都文京区のトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷で、国際文化交流プログラムで作品制作に取り組んだ新進アーティストの成果発表展「行為の編纂(へんさん)」が開かれている。

 海外クリエーターが東京で、日本人アーティストが海外の都市に滞在するプログラムに参加した11人の最新作品を1期(5月13日まで)と2期(6月2日~7月1日)で展示。1期のカアン・ミュジデジさん(37)はトルコ生まれの映画監督。デビュー作「シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語」がベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど世界的評価も高い。昨年5月から3カ月間、東京に滞在。次作の脚本を執筆し、プロローグに当たる部分を出品した。東京の狭い部屋に見立てたガラスの小箱が暗闇の中でうごめく。「人々に私の脚本の中に入ってきてもらうことを意図した。展示をきっかけに映画作りを進めたい」と語る。

 このほか、グリッサゴーン・ティンタップタイさんはタイの映像作家で、日本での生活で感じたアットホームな感覚を、蚊帳を用いて表現した。

 「行為の編纂」というタイトルは、「海外で生活したり、帰国したりした行為を咀嚼(そしゃく)、編集して作品に落とし込んでいった」と解説するアーティストが多かったから。TOKAS事業係長、鬼頭早季子さんは、「日常の見え方が変わるという成果を作品を通じて感じてほしい」と話す。(藤井克郎)

                   

 無料、月休。(電)03・5689・5331。

「ライフ」のランキング