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【解答乱麻】大川小判決で教師を「断罪」だけでなく、地に足ついた防災教育を 高橋勝也

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【解答乱麻】
大川小判決で教師を「断罪」だけでなく、地に足ついた防災教育を 高橋勝也

 東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の児童の遺族らが起こした訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は賠償額を1審判決とほぼ同額としたまま、過失責任の所在について教職員らの「判断ミス」から、市教育委員会と学校の事前対策の不備へ変更した。

 1審での原告による横断幕「先生を断罪!」が弱められることで、地に足のついた防災教育の進展を期待したい。

 3・11のあの日、私も東京都立の学校の先生であった。職員室にいた私は、書類が崩れ落ちるのを見て、これまでにない異常を感じ、子供たちがいる教室の様子が気になった。生活指導主任を担当していたこともあり、すぐに安全を確保するように全校放送を入れた。間髪入れず、全ての教室へ安全確認に走った。授業(教科)担任は「大丈夫ですよ」とこの時は、余裕のある言葉を返してくれた。

 安心もつかの間、公共交通機関の終日ストップが宣言されると、職員室が混乱した。「生徒は全員泊まれるのか」「どの教室なら寝られるのか」「何日も続いたらどうするのか」と、答えのない問答が続いた。

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