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東京都立病院で29人分の個人記録 旧優生保護法下の強制不妊手術

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東京都立病院で29人分の個人記録 旧優生保護法下の強制不妊手術

都立松沢病院のカルテ庫で見つかった1950年から63年の手術申請書や遺伝調査書など=8日午後、東京都世田谷区 都立松沢病院のカルテ庫で見つかった1950年から63年の手術申請書や遺伝調査書など=8日午後、東京都世田谷区

 旧優生保護法(昭和23~平成8年)下で障害者らに不妊手術が繰り返された問題で、東京都は8日、不妊手術を受けた可能性がある29人分の個人名が記された資料を確認したと発表した。都の記名資料発見は初めてで、うち11人は本人同意のない強制不妊手術だったことも判明。旧法下で人工中絶手術を受けたとみられる1人分の記名資料もあった。精神科が中心の都立松沢病院(世田谷区)に保管されていた。

 29人の資料は、病院のカルテ庫に保管され、昭和25~38年の手術申請書や手術適否決定通知書、手術実施報告書などが一束になっていた。手術実施報告書のある11人が強制不妊手術を受けたことは確実で、都は「残りも手術が行われた可能性が高い」としている。

 また、「東京都衛生年報」(24~41年)にある男女計510人としてきた強制手術実施人数についても、44~57年の14年間で計19人に実施されたとする記録を「東京都の精神保健福祉」で新たに確認し、記録が残る都の実施人数は計529人になった。

 都は3月、都内全ての病院や診療所、福祉施設など計約2200カ所に調査を要請。4月20日までに松沢病院など計12施設から資料ありとの報告を受けた。都は今後、松沢病院以外の記録も精査し、6月末に国に報告することにしている。

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