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NY黒人地区に魅せられて 内藤さんが写真集出版

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NY黒人地区に魅せられて 内藤さんが写真集出版

 1980年代前半に前橋市からニューヨークに移住した日本人写真家、内藤カツさん(53)=東京都大田区生まれ=が、黒人住民が大半を占める90年代のハーレム地区の人々を撮影したモノクロ写真集「ワンス・イン・ハーレム」をこのほど出版した。住人たちのポートレートや、当時の街並みの写真を収めた貴重な記録だ。

 内藤さんは18歳で、当時住んでいた前橋市からニューヨークに移住し、言葉の不自由さを補おうとカメラを手にするようになった。21歳で初めてハーレムを訪れて独特の雰囲気に魅せられ、密着して撮影しようと30年前から現地のアパートを間借りした。

 米黒人文化の発祥地の一つとされるマンハッタン島北部のハーレムは当時、銃撃事件や麻薬などに絡む犯罪も多発していた。日本人の内藤さんは、私服警官と疑われることもあったが、数年暮らすと住民も自然な表情を見せてくれるようになったという。

 納得のいく写真集にするため、撮影から出版まで20年以上の年月をかけた内藤さん。「最初に訪れた時からハーレムが心から離れなくなった。カメラの前に立つ人の、内なる強さを引き出したかった」と話している。(共同)

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