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【書評】『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』 宮部みゆき著

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【書評】
『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』 宮部みゆき著

『あやかし草紙三島屋変調百物語伍之続』宮部みゆき著 『あやかし草紙三島屋変調百物語伍之続』宮部みゆき著

 江戸は神田にある袋物屋・三島屋で続けられる「百物語」の第5弾。奥の客間「黒白(こくびゃく)の間」で主人のめいで19歳の娘、おちかが聞き手となり、1人の語り手が忌まわしい記憶やとらわれている思いなどを語る。決めごとは「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」。

 聞き捨てられてきた物語は本書で27となる。本書蔵の全5編のうち表題作「あやかし草紙」は貸本屋の若旦那が語り手となり、100両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命を語る。そこで、おちかが下した一大決断とは…。著者の紡ぐ日本語の美しさも、本書を読む楽しみの一つである。(KADOKAWA・1800円+税)

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