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【平成30年史 デジタルが変えた文化(2)】ユーチューブ 「ダンシング・ヒーロー」再評価のなぜ

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【平成30年史 デジタルが変えた文化(2)】
ユーチューブ 「ダンシング・ヒーロー」再評価のなぜ

昨年の「第59回 輝く!日本レコード大賞」の一場面。歌手の荻野目洋子と大阪府立登美丘高校ダンス部が共演した=2017年12月30日(撮影・吉澤良太) 昨年の「第59回 輝く!日本レコード大賞」の一場面。歌手の荻野目洋子と大阪府立登美丘高校ダンス部が共演した=2017年12月30日(撮影・吉澤良太)

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 動画投稿をきっかけに才能を開花させたケースは少なくない。21年に、ペンネーム「ハチ」名義でサイト「ニコニコ動画」にオリジナル曲を投稿、その後、メジャーデビューしたシンガー・ソングライター、米津玄師(よねづ・けんし)(27)は順調に活躍の場を広げ、3月にはCDショップ大賞のグランプリも受賞した。

 逆に、プロのシンガー・ソングライターも積極的にサイトを活用するようになった。人気バンド「HY」の女性ボーカル、仲宗根泉(34)は28年春から写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿を始めた。自身の素の部分を見せるようになると継続的な読者を示す「フォロワー」が増加。コメント欄にはフォロワーの悩み相談なども寄せられるようになった。そんな弱音や相談に向き合って、友人を励ますように「詩」をインスタで発表。曲を付けて歌う動画も載せると、大きな反響が寄せられた。

 このやり取りがレコード会社の関係者の目に留まり、それらの曲を“再構築”してまとめたアルバム「1分間のラブソング」を発表することに。仲宗根はこう話す。「作詞作曲を仕事だとは思わずに作っていたので楽しかったし、全く苦労しなかった。サイトのおかげで、より、自由に曲が作れるようになったんです」

 素人も玄人も入り交じるネットは玉石混交ともいえるが、プロデュース力を兼ね備えたミュージシャンたちにとってはチャンスの場。音楽家の実力が試される。 (敬称略)

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