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【平成30年史 デジタルが変えた文化(2)】ユーチューブ 「ダンシング・ヒーロー」再評価のなぜ

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【平成30年史 デジタルが変えた文化(2)】
ユーチューブ 「ダンシング・ヒーロー」再評価のなぜ

昨年の「第59回 輝く!日本レコード大賞」の一場面。歌手の荻野目洋子と大阪府立登美丘高校ダンス部が共演した=2017年12月30日(撮影・吉澤良太) 昨年の「第59回 輝く!日本レコード大賞」の一場面。歌手の荻野目洋子と大阪府立登美丘高校ダンス部が共演した=2017年12月30日(撮影・吉澤良太)

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 CD不況下といわれて久しいが、定額制音楽配信サービスは日本国内で順調に拡大してきている。日本レコード協会によると同サービスの売り上げは右肩上がりに増加し、平成29年は約243億円以上に膨れあがった。

 気軽に楽しめる定額制音楽配信サービスの活況によって活躍の場を広げたのは、ベルのように動画投稿サイトで話題を呼ぶミュージシャンだ。動画投稿サイトの特徴の一つは、玄人と素人の境界線の曖昧さ。「平成」という時代に入って投稿サイトの潮流は大きく変わったが、そのきっかけとなったのは、16年に商品化された「ボーカロイド」(ボカロ)だった。歌詞とメロディーをパソコンに入力すると、合成音声による「歌」が簡単にできるソフト。中でも19年に発売された長い髪の少女のキャラクターを仮想歌手にできるソフト「初音ミク」の登場は音楽シーンに衝撃を与えた。

 J-POPに詳しい音楽評論家の田家(たけ)秀樹(71)は「ボカロの投稿者は、匿名や偽名が前提になっている。だから近年は作り手自身の魅力よりも、曲そのものが面白い作品の方が認められる傾向にあるといえます。『平成』の音楽史は、『初音ミク』の登場という転換点で二分されている」と指摘する。

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