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【話の肖像画】女流棋士第1号・蛸島彰子(3)結婚で退会、普及活動に

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【話の肖像画】
女流棋士第1号・蛸島彰子(3)結婚で退会、普及活動に

 〈将棋界初の女性初段になったが、その年に奨励会を退会した〉

 結婚を機に退会したんです。将棋を続けたい気持ちは強かったですが、当面は主婦業に専念しました。その後、子供も少し大きくなったこともあり、将棋連盟の厚意で将棋界に戻ることになりました。将棋連盟の事務のお手伝いとか、女性教室や将棋教室で、先生方の助手のような手伝いをしていました。いわばレッスンプロみたいな形で将棋にかかわっていました。

 〈当時は女流棋戦がなかった。そんな中、初の女流棋士として、アマチュアへの指導など女性棋士育成に取り組んだ〉

 初段で奨励会を退会したときは将棋にかかわって楽しくできれはいいかな、という感じでした。将棋連盟には、「一人でも多くの女性が将棋に興味を持ってくれればいい」という考えがあったと思います。その思いをお手伝いする形で、普及活動に力を入れました。

 〈NHK杯テレビトーナメントの棋譜読み上げも務めた〉

 女性教室などの仕事をしている頃、話がありました。私が唯一の「女流棋士」なので、男性より女性の方がいいだろうということだったと思います。今まで見る側だったのが、今度は参加する側。少し不安でしたが、お受けしました。当時は大山康晴十五世名人が全盛期で、加藤一二三九段の活躍も素晴らしかったです。(聞き手 田中夕介)

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