産経ニュース

90億光年先の星、見えた 東大などチーム 単独で見分けられる星としては最も遠い恒星の観測に成功

ライフ ライフ

記事詳細

更新


90億光年先の星、見えた 東大などチーム 単独で見分けられる星としては最も遠い恒星の観測に成功

 単独で見分けられる星としては最も遠い、90億光年離れた恒星の観測に成功したと東京大、東北大などのチームが2日付英科学誌で発表した。無数の星が集まった銀河はもっと遠い場所で見つかっているが、単独の星ではこれまで約1億光年先で捉えたのが最も遠く、この記録を大きく上回った。

 宇宙空間に重い物質や天体があると、その大きな重力によって光が曲がる「重力レンズ」という現象が起きる。かすかな光しか届かない遠い星でも、この現象で光が集まって強く輝けば地球付近で観測できる。

 地球を周回しているハッブル宇宙望遠鏡で観測中に、遠く離れた銀河の中で光る点のような天体を発見。分析によって、1個の星から出た光が重力レンズの効果で2千倍以上強められたものと分かった。過去の観測では見えなかったが、重力レンズの効果が強くなる領域へ動いたために捉えられたという。

 チームは、ギリシャ神話に登場する人物から「イカロス」と名付けた。

「ライフ」のランキング