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メンツ重視、最後まで「制御不能」明言せず 中国の宇宙実験室、大気圏再突入 「地上への損害確認されず」

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メンツ重視、最後まで「制御不能」明言せず 中国の宇宙実験室、大気圏再突入 「地上への損害確認されず」

中国の宇宙実験施設「天宮1号」のイメージ(中国有人宇宙プロジェクト弁公室提供) 中国の宇宙実験施設「天宮1号」のイメージ(中国有人宇宙プロジェクト弁公室提供)

 【北京=西見由章】中国有人宇宙プロジェクト弁公室は2日、中国が独自の有人宇宙ステーション建設に向けて打ち上げた初の無人宇宙実験室「天宮1号」が同日午前8時15分(日本時間同9時15分)ごろ、南太平洋の上空で大気圏に再突入したと発表した。ほとんどすべての部品が再突入の際に燃え尽きたとしている。中国外務省の耿爽報道官は2日の記者会見で、「地上への損害は現在確認されていない」と語った。

 欧米の専門家らは、天宮1号が制御不能のまま大気圏に突入し、落下地点をコントロールできなかったと分析しているが、中国当局は最後まで制御の可否について明言しなかった。任務の成功を国内外にアピールし、メンツを保つ意図があるとみられる。

 同弁公室は再突入直前の2日朝の時点で、落下地点を南米ブラジル沖の大西洋付近と予測。一方、米政府と宇宙事業を展開している非営利団体「エアロスペース・コーポレーション」は、南米大陸沖の南太平洋と予測していた。

 オーストラリア国立大学の天体物理学者、ブラッド・タッカー氏は、再突入前に天宮1号が回転し不安定な状態になっていたとAP通信に指摘。また再突入後も総重量の1割前後が燃え残り、仏領ポリネシア・タヒチの北西約100キロの地点に落下したとの見方をロイター通信に示した。

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