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【クローズアップ科学】動物に小型装置、進化する「バイオロギング」 生態解明に威力、環境も把握

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【クローズアップ科学】
動物に小型装置、進化する「バイオロギング」 生態解明に威力、環境も把握

装置を載せて飛んでいけ 装置を載せて飛んでいけ

 野生動物に小型の記録装置を取り付けて行動を調べる「バイオロギング」という研究手法が次々と成果を生み出している。ユニークな餌の捕り方や泳ぎ方などこれまで追跡できなかった生態の謎が明らかになり、環境データを集める手段としての活用も進む。(原田成樹)

 小型化で利用拡大

 バイオロギングは、生物(バイオ)の記録(ログ)を取得するという意味の造語。1980年ごろに研究が始まったが、当初は取り付ける装置の重さが約1キロもあったため、対象はアザラシやウミガメなどの大型動物に限られていた。

 2000年ごろからデジタル技術で装置の小型化が進み10グラム程度に軽量化。鳥にも装着可能になったほか、衛星利用測位システム(GPS)の受信機やカメラ、流速計、加速度計などで多様なデータが得られるようになった。

 装置が重すぎると動物に負担がかかって本来の行動ができなくなり、倫理的な問題も生じる。このため重さは体重の3~5%程度にとどめ、装置の形状も抵抗が小さくなるように工夫するという。

 立ち泳ぎする鯨

 東京大大気海洋研究所の佐藤克文教授らは17年、東南アジアのタイ湾でカツオクジラの背中にカメラを装着。尾びれを振って立ち泳ぎしながら水面で口を上向きに開け、入ってきた小魚を食べていることを発見した。カツオクジラは通常、口を開けて小魚に突進するが、タイ湾は小魚が水面にしかいない特殊な環境のため、独特の捕り方を会得したと考えられている。

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