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【アート 美】「『光画』と新興写真」展 特異な美…色あせない魅力

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【アート 美】
「『光画』と新興写真」展 特異な美…色あせない魅力

野島康三《女》1932年 京都国立近代美術館 野島康三《女》1932年 京都国立近代美術館

 ピクトリアリズム(絵画主義)からモダニズムへ。「新興写真」と呼ばれる1930年前後のムーブメントに焦点をあてた展覧会「『光画』と新興写真 モダニズムの日本」展が東京都写真美術館で開かれている。絵画的な構図や描写が多数派だった時代に、写真にしかできない独特の表現を志した人たちがいた。写真の存在意義を自問するかのような作品群は、色あせない魅力に満ちている。(篠原知存)

 会場で存在感を放っているのが野島康三による女性の肖像写真だ。美麗に端正に撮るのではなく、輪郭が切れるほどのクローズアップを使ったり、あえて強い陰影を入れたり。しわや肌の質感などもはっきりと描き出す。

 あるいは、チェーンやバネなどを組み合わせた中山岩太の静物写真。主役は造形的な面白さ。何を被写体にするかより、画面に現れるもの(作品性や作家性)を重視していることをわかりやすく示している。

 「ひとつのスタイルがあるわけではなく、それぞれが実験と工夫を繰り返していた。『古いものを打ち破っていこう、新しいことをやろう』という意識だけが共通していた」

 担当学芸員の藤村里美さんは、そう話す。

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