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【編集者のおすすめ】新しい「あの世研究」の始まり 『人は死にぎわに、何を見るのか』リサ・スマート著

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【編集者のおすすめ】
新しい「あの世研究」の始まり 『人は死にぎわに、何を見るのか』リサ・スマート著

『人は死にぎわに、何を見るのか』 『人は死にぎわに、何を見るのか』

 □『人は死にぎわに、何を見るのか』リサ・スマート著、プレシ南日子訳

 人は死んだらどうなるのか。あの世はあるのか。これは信仰や地域によって認識の違いはあっても、いつの時代も興味が尽きないテーマではないでしょうか。本書はこの疑問に対して、人が死にゆく過程で発する「言葉」を研究することで迫った一冊です。

 言語学者のリサ・スマートは、父親が臨終の際、厳格な父からは想像できない、さまざまな不思議な言葉を発することに驚き、研究をスタートさせました。1500人以上のリアルな臨終の言葉を集め、言語学的アプローチで意識の変遷を捉えようとします。世界共通で見られる「旅」の比喩やいわゆる「お迎え現象」についても、最期の会話から分析しています。

 臨終の言葉から導きだされた一定の共通点は、この世には続きがあることを確信するものだとリサは記しています。意識の変化をたどると、あの世とこの世をまさに行ったりきたりしているような実態が捉えられるというのです。これまでの脳科学や医学を超えて「あの世研究」の新しいジャンルの始まりといってもいいかもしれません。

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