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【話の肖像画】大阪大教授・関谷毅(4) ラテン系研究者はポジティブ

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【話の肖像画】
大阪大教授・関谷毅(4) ラテン系研究者はポジティブ

東大大学院時代、実験状況をモニターで確認(本人提供) 東大大学院時代、実験状況をモニターで確認(本人提供)

 特に、他の専門分野の方と連携した研究開発は、それぞれの価値観も異なるため完成まで多くの壁があります。うまく進まないときも「何とかなる」という“当たって砕けろ”精神で挑んでいます。

 〈教育者としても活動している。大学生向けの講義のほか、29年には自身が開発した試作品を小学校などに提供する取り組みも行った〉

 自分の幼少の頃を思い返すと、最も学べる方法は、物を実際に見て、触れたりすることだと確信しています。希望する小学校には、私が開発した小型センサーのシートを提供しました。「壊してもらっても構いません」と小学校には伝えています。機能や感触を確かめるだけでなく、どれだけの強さで引っ張ったら壊れるのかということも学んでほしいと思いました。

 私の通っていたブラジルの学校では、授業に飽きたらいつでも「外に遊びに行っていい」というルールがあったように記憶しています。私は今も、この方針があまり間違っているとは思っていません。

 講義がつまらないのは、学生ではなく教員の責任です。一生懸命聞いてくれるかは、私たちの腕の見せどころ。未来を背負う優秀な研究者を一人でも多く世に送り出すために、学生の心に訴えかける講義を行うように心がけています。(聞き手 板東和正)

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