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【話の肖像画】大阪大教授・関谷毅(1) 家庭とテクノロジーをつなげる

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【話の肖像画】
大阪大教授・関谷毅(1) 家庭とテクノロジーをつなげる

 介護の仕事をしている私の友人からよく、「今は話しかけてほしい」「話しかけてほしくない」といった高齢者の気持ちが分かるようになりたいという要望を聞きます。私の開発したセンサーで脳の状態を可視化できれば、人の感情もつかみやすくなるかもしれません。医療も介護も、人と人が接する現場があります。治療をより円滑にするために、感情をテクノロジーで理解する研究も進めたいですね。

 〈世界トップクラスの囲碁棋士を破った「アルファ碁」など、AIの技術は驚異的な速度で進歩している。技術をどのように人の生活に生かせるかが課題だ〉

 良い技術があっても、大半の家庭がその技術を享受できないのなら何の意味もありません。私は、最先端のテクノロジーと一般の家庭をつなげることを使命にしています。だから、技術をいかに手軽に簡単に使えるかということに最大のこだわりを持って取り組んでいます。(聞き手 板東和正)

 【プロフィル】関谷毅(せきたに・つよし) 昭和52年1月、山口県美祢市生まれ。繊維の技術者である父の仕事で幼少の頃の大半をブラジルで過ごす。宇宙飛行士の毛利衛氏の影響を受けて、物理学や電子工学など学んだ。平成15年9月に東京大大学院工学系研究科博士課程修了。26年4月に大阪大産業科学研究所教授に就任。人工知能(AI)などを活用してインフラを保守する技術や、脳波や妊婦の子宮の収縮状態などを遠隔で診断できる小型センサーを開発。最先端のテクノロジーで医療や社会の課題を解決する取り組みを行う。28年12月、日経ビジネスの「次代を創る100人」に選ばれた。

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