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【聞きたい。】八板康麿さん『写真で見る 星と伝説』 感激を次の世代に

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【聞きたい。】
八板康麿さん『写真で見る 星と伝説』 感激を次の世代に

八板康麿氏 八板康麿氏

 冥王星の和名をつけたことでも知られ、星について数多くの著作を残した天文随筆家の野尻抱影(ほうえい)(1885~1977年)。小中学生向けに、ギリシャや中国、日本など世界の諸民族に伝わる星座に関する神話や伝説を紹介した『星と伝説』(偕成社)は、昭和36年初版のロングセラーだ。

 本書は抱影の文章に、新たに天体写真を加え、イラストも一新して昨年9月刊の「秋と冬の星」と、今月刊の「春と夏の星」にまとめたもの。

 写真を担当した八板さんは、「野尻さんの文章と一緒に何かできないかなというのが、小さいときからの夢だった」と話す。

 小学5年だった44年7月、人類が初めて月に降り立ったアポロ11号の宇宙中継を見て、宇宙に興味を持った。東京・渋谷にあった五島プラネタリウムに毎月通い、売店で『星と伝説』を買ってボロボロになるまで読んだ。

 「国や地域によって、こんなに違う星座神話が作れるんだと不思議に思った」

 小さな望遠鏡を買ってもらい、月面に無数にあるクレーターを見て、この世界を誰かに伝える方法はないかと思って、天文写真を撮り始めた。

 今回目指したのは、ほっとするような暖かみのある写真。ピントをぼかして星の色を出す、ソフトフィルターと画像処理で立体感を出すなど、一枚一枚に技を凝らしている。春の富士山の上をめぐるさそり座の見事な光跡など、実際に行ってみたいと思わされる。

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