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【教育動向】今後の大学入学者選抜にどう備える? 新指導要領からうかがう

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【教育動向】
今後の大学入学者選抜にどう備える? 新指導要領からうかがう

 これにより、従来なら世界史は世界史の知識として、日本史は日本史の知識としてバラバラに暗記すれば「入試対策」になっていた学習の仕方は、根本的な転換を迫られることになります。

 しかし歴史学習を通した思考力・判断力・表現力の育成は、現行指導要領でも求められていることですから、今の入試でも、世界史と日本史を関連付けて思考力を問う設問が可能なはずです。そのような先取りが、地理で学んだ地理的な見方・考え方をもとに思考力を働かせて論理的に解答を導き出す「ムーミン問題」として現れたのだと言うことができます。

 今後の高校の授業でも、各教科・科目で学んだことを他教科・科目と関連付け、教科横断的な視点で自分なりに課題を発見して解決しようとする積極的な姿勢も求められることでしょう。それがひいては、入学者選抜で問われる思考力・判断力・表現力等や主体性・多様性・協働性の「対策」にもなるのです。(筆者:渡辺敦司)

※高大接続改革の実施方針等の策定について

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/07/1388131.htm

※高校の新学習指導要領案(パブリックコメント)

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000958&Mode=0

【プロフィル】渡辺敦司 1964年北海道生まれ。横浜国立大学教育学部卒。1990年、教育専門紙「日本教育新聞」記者となり、文部省、進路指導問題などを担当。1998年よりフリー。連載に「『学力』新時代~模索する教育現場から」(時事通信社「内外教育」)など。

(提供:Benesse教育情報サイト

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