産経ニュース

【科学】大都市の脅威「長周期地震動」 大震災教訓に高層ビルの対策強化

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【科学】
大都市の脅威「長周期地震動」 大震災教訓に高層ビルの対策強化

 免震はビルと地面の間に大きな層状のゴムを設置し、揺れを逃がす仕組み。ビル全体が地面と平行に動くため、揺れ幅は小さい。建物のゆがみも小さく、地震後の補修は不要だが、初期費用が高い。

 主流は制震だ。柱やはりの間に、変形や収縮によって揺れを吸収するダンパーという装置を設置する。ダンパーを交換すれば地震後も性能を維持でき、耐震ビルに追加して制震化することも容易だ。

 東京の新宿三井ビルやサンシャイン60などの超高層ビルも、大震災後に制震ダンパーなどを導入し、長周期地震動の対策を強化した。

 東京工業大の和田章名誉教授(耐震工学)によると、対策をしない場合と比べ、一般に免震は揺れ幅を4分の1、制震は3分の2に減らせるという。

AI、スパコン活用

 より高度な研究も進んでいる。防災科学技術研究所は実物大の建築物を揺らせる実験施設で長周期地震動を再現。ビル崩壊の過程を理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」で詳しく解析し、新たな対策方法を模索中だ。

 地震を感知すると即座に空気圧でビルを浮上させ、揺れを伝えない免震構造の研究も一部で進んでいる。

続きを読む

関連ニュース

「ライフ」のランキング