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【万象】砂漠の天文台 そびえ立つ「富士」

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【万象】
砂漠の天文台 そびえ立つ「富士」

(クレメンタイン・バクリ、アドリアン・ノルミエ両氏、欧州南天天文台提供) (クレメンタイン・バクリ、アドリアン・ノルミエ両氏、欧州南天天文台提供)

 アンテナが立ち並ぶアルマ望遠鏡を見下ろすようにそびえる円錐(えんすい)状の山は、日本人研究者らの間で「アタカマ富士」と呼ばれている。もちろん、山の形が富士山に似ているからだ。

 正式な名前はリカンカブール山。アルマ望遠鏡があるチリと隣国ボリビアにまたがってそびえる火山で、標高は5916メートルにも達する。しかし、麓が既に3000メートルほどの高地なので、現地で見ると富士山よりも小さく感じられるという。

 アルマ望遠鏡は日本から遠く離れた南米の荒野にあり、研究者はときには何年もチリに滞在する。アタカマ富士は、そんな彼らに日本を思い起こさせる大切な存在だ。(晋)

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