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【教育動向】高校の英語教科書も〈文法偏重〉 から〈4技能重視〉へ

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【教育動向】
高校の英語教科書も〈文法偏重〉 から〈4技能重視〉へ

授業も外部検定も国際的な基準に合わせて

 新指導要領では、「コミュニケーション英語」を「英語コミュニケーション」に変更しました。「コミュニケーション」と「英語」をひっくり返しただけのようにも見えますが、そこには、どうにかしてコミュニケーション能力の育成を重視する姿勢を徹底したいという意思を読み取ることができそうです。

 また、現行の「英語表現」や「英語会話」は、「論理・表現」I~IIIに替わります。交渉やスピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションといった言語活動を通して、英語による発信力を強化する科目です。

 今回の改訂では、小中高を通して、4技能を「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」の5領域に分けたことも見逃せません。外国語学習の国際的な基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に合わせたものです。共通テストの英語4技能評価はGTECなど外部の英語資格・検定試験を活用することになっていますが、これらの外部検定もCEFRに準拠しています。

 今回の改訂は、「入学者選抜」も含めた高大接続改革の中で行われることも大きな特色です。生徒の側も、従来の「大学入試」のイメージを変える必要があるでしょう。(筆者:渡辺敦司)

※学校教育法施行規則の一部を改正する省令案及び高等学校学習指導要領案に対する意見公募手続(パブリックコメント)の実施について

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/02/1401394.htm

※2016年度 英語教育実施状況調査(高等学校)の結果

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/04/07/1384236_02_1.pdf

【プロフィル】渡辺敦司 1964年北海道生まれ。横浜国立大学教育学部卒。1990年、教育専門紙「日本教育新聞」記者となり、文部省、進路指導問題などを担当。1998年よりフリー。連載に「『学力』新時代~模索する教育現場から」(時事通信社「内外教育」)など。

(提供:Benesse教育情報サイト

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