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【教育動向】高校入試はどう変わる? 新学習指導要領と中学校教育・高校入試

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【教育動向】
高校入試はどう変わる? 新学習指導要領と中学校教育・高校入試

 たとえば小学校5・6年生になると、算数で「比例・反比例」を学びますが、これは中学で学ぶ関数につながる考え方です。算数が「数学」になると、より抽象度が上がり、xやyなど見慣れない記号や数式が出てくるため、拒否反応を起こしてしまう子もいます。理科や社会で学ぶことも、そのほとんどが小学校で学んだことをより深く学びなおしているだけなのですが、その関連を見通しづらいため、子どもたちは不安になりがちなんですね。

 お子さまが中学に進学された際、保護者の方が勉強を教える機会があれば、ぜひお子様と一緒に小学校と中学校の教科書を見比べ、「似ているところを探す」ということをやってみてください。

 「小学校で学んだこの単元がベースになっているんだな」とわかると教えやすいですし、お子さまにも安心感が生まれます。先生や保護者の方が、教科や単元のつながりや系統を意識した教え方をすると、子どもたちにも、以前学んだことや他教科とのつながりが見えやすくなり、知識や技能が系統化して、より「使える」ようになっていくでしょう。

 小学校から中学校へ、高校へと学んだことが積み上がり、つながりあってできることが増えていく。子どもたちがそんな実感を持てるような学びが、今回の学習指導要領改訂が目指す姿といえるのです。

【プロフィル】奈須正裕 上智大学総合人間科学部教育学科教授。新学習指導要領の作成に携わり、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会をはじめ、教育課程企画特別部会、総則・評価特別部会などの委員として重要な役割を担う。著書に『「資質・能力」と学びのメカニズム』(東洋館出版社)など。

(提供:Benesse教育情報サイト

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