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【東日本大震災7年】「双葉町を忘れないで」 埼玉・加須市で交流イベント、伝統太鼓鳴り響く

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【東日本大震災7年】
「双葉町を忘れないで」 埼玉・加須市で交流イベント、伝統太鼓鳴り響く

震災後初めて参加した小丸佳久さん(中央)を加えての演奏=8日、埼玉県加須市(川上響撮影) 震災後初めて参加した小丸佳久さん(中央)を加えての演奏=8日、埼玉県加須市(川上響撮影)

 埼玉県加須市で8日に行われた福島県双葉町民らの交流イベントでは、力強い太鼓の音が鳴り響いた。同町民らからなる「標葉(しねは)せんだん太鼓保存会」による演奏だ。幼少期に保存会で太鼓を教わっていた同市に住む会社員、小丸佳久さん(24)が震災以降初めて参加。離ればなれになった町民の「再会」を象徴していた。

 「双葉町を思い出すね」。太鼓の演奏を聞いた町民らから口々にそんな声が発せられた。かつて同町の祭りや催事で演奏されていた太鼓だ。

 保存会は町をPRする目的で平成4年に結成。名称にも同町がかつて組み込まれていた「標葉郡」と町木「せんだん」が込められている。それが四半世紀を経た今では町を忘れないためのシンボルとなっている。

 メンバーは20人以上いるが、同日集まったのは4人。「昔はすぐ集まれていたのにな」とメンバーらは口々に話した。そんな中、明るい話題となったのが小丸さんの参加だ。小丸さんは「太鼓は皆で気持ちをそろえるのが楽しかった。緊張したけど、昔を思い出した」と笑顔を見せた。

 横山久勝会長は「佳久君が参加してくれたのは素直にうれしかった」と話し、今後については「自分が会長の時に終わらせられない。双葉町を忘れないでほしいという思いでたたいていきます」と前を向いた。

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