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第158回芥川賞・直木賞の贈呈式 石井遊佳さん「ヘンテコな世界のありさま描く」 若竹千佐子さん「人生100年もっといい小説書ける」 門井慶喜さん「僕自身の人生も一種の親不孝者」

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第158回芥川賞・直木賞の贈呈式 石井遊佳さん「ヘンテコな世界のありさま描く」 若竹千佐子さん「人生100年もっといい小説書ける」 門井慶喜さん「僕自身の人生も一種の親不孝者」

第158回芥川賞・直木賞の贈呈式で、笑顔をみせる直木賞の門井慶喜さん、若竹千佐子さん、石井遊佳さん(左から)=2月22日、東京都千代田区 第158回芥川賞・直木賞の贈呈式で、笑顔をみせる直木賞の門井慶喜さん、若竹千佐子さん、石井遊佳さん(左から)=2月22日、東京都千代田区

 第158回芥川賞・直木賞の贈呈式が先月東京都内で開かれ、芥川賞に選ばれた石井遊佳(ゆうか)さん(54)と若竹千佐子さん(63)、直木賞の門井慶喜(よしのぶ)さん(46)がそれぞれ喜びと抱負を語った。

 芥川賞を受けたのは、インドを舞台に現実と幻想を混交させた石井さんの『百年泥』と、老境の女性の内なる声を東北弁ですくい上げた若竹さんの『おらおらでひとりいぐも』。選考委員の川上弘美さんは「『私』というものを広げていくか、その内に潜っていくかの違いはあるけれど、実は『私』は一人ではなく、外にいる違う私たちとつながっていることを表現した点で2作は共通している」と指摘した。

 石井さんは「『小説は人間を描く』という言葉がありますが、私は正直人間を描くことに興味がありません。このヘンテコな世界のありさまを言葉の持つ可能性を最大限発揮して描きたい」と話した。

 「私の小説は自分に対する好奇心から出発した。私がどういう人間なのか分かりたかったし分かったことを面白おかしく表現したかった」と切り出したのは若竹さん。「もっといい小説を書けると思っている。今は人生100年時代。60なんてまだまだチャンスがある。どうぞ私を見ていてください」と語り、会場を沸かせた。

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