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【新聞に喝!】入試問題は出尽くした…注目される〝過去問〟の活用 相次ぐ入試ミスが浮き彫りにしたもの 京都大学霊長類研究所教授・正高信男

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【新聞に喝!】
入試問題は出尽くした…注目される〝過去問〟の活用 相次ぐ入試ミスが浮き彫りにしたもの 京都大学霊長類研究所教授・正高信男

1月6日の記者会見冒頭、頭を下げる大阪大の小林伝司副学長(中央)ら=大阪府吹田市 1月6日の記者会見冒頭、頭を下げる大阪大の小林伝司副学長(中央)ら=大阪府吹田市

 数年前、理系の大学院入試の実行委員をしていたときのことである。入試問題の検討会議の席上、ある設問について議論が白熱した。その際、出題者の一人が「思いつくような問題はもうすでに出題され尽くしていて、新たなものを作る余地など残っていない」という意味の発言をし、座が静まりかえった。

 大阪大と京大で相次いで発覚した学部入試での出題ミスのニュースを聞いてそのシーンを思い出した。発言者が将来、ノーベル賞を受賞してもおかしくないとされている教授だったことも手伝い、「みんな心の中では同じことをうすうす感じているんだ」というムードが広がった。さすがあの先生だから公然と口にできるんだという感もあった。

 今回の出題ミスについて、1年近くも分からなかった結果、本来なら合格するはずの受験生の生活設計が大きく狂ったことを、いずれのメディアも大きく取り上げていた。その通りである。

 しかし、長期にわたってミスが露見しないような問題がそもそも、受験生の学力を見きわめる内容として適切なのかどうかを問うた報道は、意外なほど目にしなかった。どうしてそこまで「ひねくれた」設問をしなければいけないのか?

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