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【書評】国会に期待せず、国民自ら安全保障を考えるために…『自由社ブックレット12 自衛戦力と交戦権を肯定せよ』小山常実著

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【書評】
国会に期待せず、国民自ら安全保障を考えるために…『自由社ブックレット12 自衛戦力と交戦権を肯定せよ』小山常実著

『自由社ブックレット12 自衛戦力と交戦権を肯定せよ』 『自由社ブックレット12 自衛戦力と交戦権を肯定せよ』

 昨年5月3日、日本国憲法の第9条1項だけでなく2項もそのまま護持する安倍改憲構想が発表されて以来、その方向で自民党内の議論が行われている。しかし、2項は、政府解釈や多数派憲法学説によれば、戦力放棄と交戦権否認の2点の内容を持っている。2点のうち、戦力放棄の問題性については曲がりなりにも議論されてきたが、「戦後レジーム」のタブーに触れるのか、交戦権否認の問題性についてはほとんど議論されてこなかった。

 安倍構想に刺激を受けた著者は、戦時国際法学の第一人者であった立作太郎『戦時国際法論』(昭和19年、日本評論社)や戦後の関連文献を読み解く中で、「もし、交戦国としての諸権利を持っている外国と日本国とが戦った場合」には、どのようなことになるのか詳細に検討した。その結果は「日本はミニ国家にも勝利することはできず、大国の属国か滅亡に至る」というものだった。

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