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【ゆうゆうLife】人生の最終段階の治療「ふくろうプロジェクト」 ケアマネが意思決定支援

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【ゆうゆうLife】
人生の最終段階の治療「ふくろうプロジェクト」 ケアマネが意思決定支援

「もしバナゲーム」を通して、自身の意向を確認するケアマネジャーら=千葉県松戸市 「もしバナゲーム」を通して、自身の意向を確認するケアマネジャーら=千葉県松戸市

 多くの人が「いつかは考えなければ」と思いながら、向き合えずにいる「最期のとき」のこと。延命治療を受けるかどうか、本人の意思決定を介護保険のケアマネジャーが支援し、それを救急や医療機関と共有する試みが、千葉県松戸市で始まっている。揺れる心に伴走し、意向を実現できるか、注目される。(佐藤好美)

延命治療どうする

 事業は、松戸市医師会、同市高齢者支援課、同市消防局、ケアマネジャー(介護支援専門員)の専門職団体など計9団体で行う「ふくろうプロジェクト」。要介護高齢者の人生の最終段階での延命治療や療養場所の希望を、ケアマネジャーが本人から聞き取って、主治医と連絡を取るなどして文書(ふくろうシート)を作成。さらに、その情報を救急医療や搬送先医療機関などと共有する。文部科学省の研究事業で、30年度までのモデル的な位置づけだ。

 松戸市はもともと、在宅医療に熱心な地域。事業を始めた背景には、高齢者の日頃の状態や治療の意向が不明なため、救急現場でどの医療機関に運んで、どんな治療を開始すべきか分からず、搬送に時間がかかっていたことがある。中には、本人の意向が分からないまま延命治療が開始され、穏やかな看取りとはかけ離れた最期に、家族が苦い思いをする事例もあった。

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