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【編集者のおすすめ】『ポスト平成ですごいことになる 日本経済2.0』 大転換点の今後を読み解く

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【編集者のおすすめ】
『ポスト平成ですごいことになる 日本経済2.0』 大転換点の今後を読み解く

 本書は、2019年の天皇陛下ご譲位、2020年の東京オリンピックなど、時代の大きな転換点を迎える日本の今後を読み解いた一冊です。

 著者はデフレと戦後レジームからの脱却により、日本経済は大躍進すると予測、その一方で、世界情勢はますます混沌(こんとん)とすると論じます。

 韓国の平昌オリンピック・パラリンピック後から春先にかけて朝鮮半島に大きな動きが出るとし、ソウルの在韓米軍も中心部から撤退を始めていると述べています。

 また、アメリカ株の大幅下落が続き、日本株もその影響を受けていますが、本書では、パウエルFRB新議長の評価、さらには今年秋に行われるアメリカの中間選挙の行方、中東政策の余波など、アメリカが世界経済の波乱要因となることを指摘しています。

 習近平・国家主席の神格化が進む中国は、南シナ海で海上原発の建設を進め、「一帯一路」によって他国に軍事拠点を築く一方、国内では共産党組織による外国の企業経営への介入を強めている実態を解説。米中対立は北朝鮮問題以上に深刻化すると警告しています。

 このように世界が動乱へと向かうことを見据えて、日本はテロ3法、安保法制の成立、そして改憲へと向かい、同時にデフレ克服を急いだわけですが、新たな時代の到来で、これらの流れが一気に加速するとみています。

 これまで数々の予測を的中させてきた著者の分析は、今後の日本と世界情勢を見渡すうえで必読です。(渡邉哲也著/徳間書店・1300円+税)

 徳間書店学芸編集部・明石直彦

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