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【ゆうゆうLife】国産の手術ロボ 開発大詰め 「曲がって届く」が強み

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国産の手術ロボ 開発大詰め 「曲がって届く」が強み

手術支援ロボットを使った手術のイメージ。医師の遠隔操作で患者の手術を行う (開発チーム提供) 手術支援ロボットを使った手術のイメージ。医師の遠隔操作で患者の手術を行う (開発チーム提供)

 内視鏡や手術器具がしなやかに曲がり、おなかの奥まで届く。そんな国産の手術支援ロボットの開発が大詰めを迎えている。北川雄光慶応大教授(外科学)や川崎重工業などによる開発チームは平成33年の発売を目標にしており、圧倒的に強い米国製の「ダビンチ」に対抗し、欧米やアジアの市場にも食い込むことを狙うという。

 手術支援ロボットは、医師の遠隔操作により、傷の小さい内視鏡手術を行うための装置。ロボットアームの先端に取り付けられた内視鏡や「鉗子(かんし)」と呼ばれるピンセットのような器具を、患者の胸やおなかに開けた穴から体内に差し入れて使う。

 手ぶれのない精密な動きが可能だが、ダビンチはアームが棒状で曲がらないため、患者の体に複数の穴を開ける必要がある。約3億円という価格も病院の大きな負担になっているとされる。

 チームは26年から、器具が曲がる手術ロボの開発に着手。このほど試作品が完成した。

 試作品は、内視鏡と2本の鉗子を1本の管に収納したコンパクトなつくりで、この3種の器具をそれぞれ独立して動かせる。おなかに開けた穴から体内に入るだけでなく、例えば肛門から入って大腸の一部を切除して引き出すなど、曲がらないダビンチとは違った使い方ができるという。

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