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【ゆうゆうLife】家族がいてもいなくても(534)人生はいつだって想定外

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【ゆうゆうLife】
家族がいてもいなくても(534)人生はいつだって想定外

 先日、早朝に都心へ出掛けた。

 用事を済ませたら、まだ午前9時。朝ご飯も食べていなかったので、おなかがすいたなあ、と思いつつ白い息を吐きながら駅へ向かった。通りは人もまばらで、小さな店のシャッターが1つ、2つと開き始めていた。

 そんなふうに1日が動き始めた街の中を、ふらふらと1人で歩いていたら、妙に懐かしい気持ちになった。

 かなり遠い昔、私はテレビの幼児番組の仕事をしていた。番組は当時、生放送で、子供たちが朝、起きる頃に始まり、幼稚園や保育園へ行く時間には終了する。

 そのため、人が働きだすときには、私は仕事を終えていた。昼間はいつも、なんの目的もなく街をふらふらしていた。

 毎日、本屋さんに立ち寄って本の立ち読みをし、公園かなんかでパンをかじり、お金があったら映画を見たり…。

 おかげで、周りからは仕事をしていないお気楽な人、と思われていて、「自活している!」といくら言っても信用されなかった。

 でも、私は、他にも人形劇のテレビ台本を書いたり、人形を作ったりもしていたし、週に何回か小学生の男の子の面倒もみていた。学力に自信がなかったので、「まかない付きの家庭教師」と称し、ご飯を作って、一緒に食べて、宿題をさせて、働く親が帰るまで一緒に遊んでいるという仕事。

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